
こんにちは、ウメジローです!
今回は、稲荷神社についてご説明します。
全国各地にたくさんある稲荷神社。
きつねがいることでも知られていますよね。
稲荷神社の神様と、そのご利益を知っていますか?
湯島天神の境内にも、本殿の後ろに笹塚稲荷神社があります。
稲荷神社の神さまについて、また笹塚稲荷神社について、ご説明します。
稲荷神社の神様
稲荷神社の神さまは、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)です。
『古事記』『日本書紀』などの、日本神話の中に出てくる神さまです。
神話の中で、宇迦之御魂神は、穀物や食物をつかさどる、五穀豊穣の神さまとして登場します。
稲荷とは、「稲が生る」から付けられました。
日本は古代からずっと稲を主食にしてきましたから、とても身近で大切な神さまですね。
きつねは神さまではなく、神さまのお使いです。
きつねは、秋から冬にかけて山から里に来て、穀物を食べてしまうネズミを捕って食べることから、農耕の神さまのお使いだと考えられました。
ふさふさのしっぽが、稲の穂に似ているからという説もあります。
きつねが当時の人たちを、おおいに助けたことがわかりますね。
稲荷神社のご利益
稲荷神社のご利益は、五穀豊穣・商売繁昌・産業興隆・家内安全などです。
宇迦之御魂神は、もともとは農業の神さまですが、江戸時代になると食物を得るための商売の神さまとなり、現在では産業全般の神さまとなっています。
そのような理由から、屋敷神(やしきがみ:特定の土地を守る神)として、個人や企業の敷地や山林に、たくさんまつられるようになりました。
今でも、町のいたるところで、お稲荷さんを見つけることができます。
湯島天神の笹塚稲荷神社
湯島天神には末社(まっしゃ:主祭神とはあまり関係のない神さまの社)笹塚稲荷神社があります。
笹塚稲荷神社は、小さいながらも、真っ赤な提灯が並び、印象に残る独特なお社です。
なぜ湯島天神の境内に稲荷神社があるのか、詳しくはわかっていませんが、古い東京都の神社史の資料によると、享保二年(1717年江戸時代)板倉邸の使用人に取り憑いた稲荷神をまつったという記述があります。
記述には板倉出雲守藩と書かれて、湯島天神の東側、現在の湯島三丁目あたりにあった、備中庭瀬藩主板倉邸の上屋敷(諸国の大名が江戸に設けたお屋敷)のことと思われます。
庭瀬藩邸については、こちら
昔の文章の訳が合っているか…ちょっと自信ないです(;´∀`)
提灯には正一位と書かれています。
正一位は、神さまの位のことで、最高位を意味します。
正一位の位を持つ稲荷神社は、京都の伏見稲荷大社です。よって、こちらの神社は伏見稲荷に由来する稲荷神社ということがわかります。
笹塚稲荷神社のすぐ上の蟇股(かえるまた:社寺建築の部材の1つ。現在では装飾として付けられている物もある)の彫刻は、白いきつねです!
伏見稲荷と同じ、お稲荷さんのご神紋(家紋のような神社の紋章)、「抱き稲」が真ん中に彫刻されています。
とってもステキな彫刻なので、お見逃しなく!
湯島天神の蟇股については、また今度ご紹介しますね。
笹塚稲荷神社のご縁日は、3月の二の午(にのうま)の日。
十二支を使った日付の表し方で、旧暦2月の2回目の午の日ということです。毎年変動します。
宇迦之御魂神が、伏見の地に降り立ったのが2月最初の午の日だったことから、稲荷神社の縁日は、午の日です。
稲荷神社のまとめ
稲荷神社について、まとめます↓
- 神さまは、宇迦之御魂神
- きつねは神さまのお使い
- ご利益は、五穀豊穣・商売繁昌・産業興隆・家内安全
- 湯島天神には江戸時代から、末社笹塚稲荷神社がある
お稲荷さんは、食べ物や家を守ってくれる神さまです。
湯島天神にお参りのときは、笹塚稲荷神社もぜひお参りください♪
おわり。